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社員インタビュー
板橋俊輔
CONTENT SOLUTION

「三方よし」の番組作りは現場のコミュニケーションから
質の高い「収録体験」を追求したい

板橋俊輔

シニアディレクター

2024年5月入社

 NHKにて報道番組のディレクターとして「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」の制作に携わるほか、ニュース・情報番組も担当。テレビ番組以外に、ネット・SNS向けコンテンツの企画・制作にも従事。20245月よりPIVOTに参画。趣味は家族でキャンプに行くこと。

「最高峰」の職場から、あえて飛び込んだ挑戦の世界

――板橋さんは前職のNHKで、報道番組の制作を手がけてこられました。そこからPIVOTへとジョインされた経緯を教えてください。

 前職のNHKでは報道番組のディレクターとして、『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』など情報番組ニュース番組を主に担当してきました。公共放送という巨大な組織基盤の上で、長い時間と多くの人員をかけ、1つの番組を作ることにはやりがいを感じていました。

 制作環境としては「最高峰」といえる職場に恵まれ、さまざまなテーマに向き合う経験を重ねられる環境はありがたかった一方で、今後の自分自身のキャリアを考えたときに大きなチャレンジが必要ではないかという思いも抱いていました。

 そんなときにPIVOTで働いていた元NHKの先輩から声をかけていただき、思い切って転職したのが3年前のことです。入ってみると、いい意味でのギャップに驚く日々が待っていました。

 少人数かつ凄まじいスピード感の中で、演者の力や現場の熱量をそのまま活かしてダイナミックに番組を作り上げていく制作スタイルは、私にとって非常に新鮮でした。組織が定めた型にはまらず、個人の熱量を結集させてコンテンツを形にしていくプロセスに、メディアとしての新しい可能性を感じ、20245月に入社しました。現在はタイアップ番組を制作するコンテンツソリューションチームのディレクターとして、また、チームをまとめるマネージャーとしての役割も担っています。

――入社から現在に至る2年の間にも、組織の変化を目撃してきたのではないでしょうか。

 そうですね。3年前の時点では、番組の進行を務めるMCCEOの佐々木紀彦さんを含む4人ほどしかおらず、キャスティングや番組メニューのパターンも限られていました。現在は、エースプレーヤーの野嶋紗己子さんやNHK出身の西川典孝さん、外部のフリーアナウンサーなど、MCのバリエーションだけでも10パターン以上に増えています。同時に営業を担当するビジネスプロデュースチームの人数も拡充し、それに伴って受注本数も純増し続ける、まさに組織の急拡大期を内側から見つめてきました。

メディアとしての中立性を保ちながら、「三方よし」の解を探す面白さ

――PIVOTのタイアップ番組の制作を担うディレクターとして、大切にしていることは何ですか。

 私たちが目指す「コンテンツソリューション」という役割は、単にクライアントから言われた通りの要望をそのまま映像にすることではありません。

 徹底的に対話を重ね、こちらから能動的な改善提案を繰り返すことで、期待値を超えるコンテンツを「一緒に作る」姿勢を示していくことが大事だと考えています。

 特に最近は、営業チームの尽力によって大手企業や官公庁など、堅実なクライアントからの受注が非常に増えています。例えば防衛省や厚生労働省といった官公庁の案件では、ともすると、メディアが国のスポークスマン(代弁者)のように見えてしまう危うさもあるので、高度なさじ加減が求められます。 MCや営業チームとも密に連携し、「視聴者の代表として、ここまでは鋭く質問してみよう」というラインを、本番ギリギリまで緻密にすり合わせます。

 時には一筋縄ではいかない場面もありますが、そのときに重要になってくるのが取材マインドです。「なぜこのお客様は、この表現にこだわるのか」「その背景にはどんな懸念点があり、どういう社内承認フローがあるのか」と想像力を働かせながら、ディティールまで深くヒアリングを重ねるんです。すると、クライアントが本当に抱えている切実な課題の本質が見えてきます。

 背景を正しく理解できれば、「こういう切り込み方にすれば、PIVOTの番組としてのクオリティも、省庁としての懸念も同時にクリアして、視聴者にとっても最高の学びになりますよ」と提案の糸口も見えてきますし、その後はスムーズに進むことが多いですね。最初は非常に厳格で緊迫した空気からスタートした某省庁の担当官僚の方とも、このプロセスを経て深い信頼関係を築くことができ、新たなご相談もいただいているところです。

 制作において何より重視しているのは、クライアントの課題解決、視聴者の満足、そしてMCを含む制作パートナーの納得を同時に満たす「三方よし」のバランスです。

 誰かが我慢するのではない、全員が「良い番組ができた」と心から思える交差点を妥協せずに見つけ出すことが、ディレクターの腕の見せ所だと考えています。

本番は「アドリブ50%」で トークの熱量を引き出す現場力

――クオリティの高い番組を安定して届けるために、実際の制作現場ではどのような工夫をされているのでしょうか。

 クライアントが出演者と共に番組を作り上げる「収録体験」そのものの質をとても大切にしています。

 番組を公開した後に、目に見える数字の成果が出てリピートをいただく、というのはよくある形かもしれませんが、PIVOTで目指したいのはその手前での評価なんです。クライアントが立ち会った収録現場で、MCと目線を合わせながら一体となって番組を作り上げていくプロセスそのものへの満足度をいかに上げられるか。特にロケでの収録では、強固なタッグを組む関係性が生まれやすいですね。

 時には、編集前の撮影が終わった段階ですぐに、「収録がとても楽しかったので、ぜひまた一緒にやりたいです」と言っていただけることもあって。まだ編集もしていないのにと思いながらも(笑)、収録体験そのものを満足していただけたことに嬉しくなりますね。

 こうした収録のクオリティを支えているのは、やはり事前の丁寧な台本設計とコミュニケーションです。台本の作成段階だけでメールが10往復以上行き交うことは珍しくありません。クライアントが伝えたい内容の細かな変化に柔軟に追随しつつ、視聴者にとってわかりやすい台本の骨格を設計していきます。

 ただし、台本をガチガチに作り込みすぎて、本番でそれをなぞるだけになっては収録現場での熱量は高まらないんですよね。本番ではあえて「台本50%、アドリブ50%」のバランスで進めることを、全員と共有した上で柔軟に臨むようにしています。

 出演者やMCが現場でどう暴れようが、ディレクターとしてトーク展開に責任を持つ覚悟を決め、現場ではリアルタイムで起きる事象を面白がりながら、カンペを駆使して突っ込んでいきます。その場でしか生まれないトークの熱量を引き出すのがディレクターの役割であり醍醐味です。

裏方はAIに任せ、人間はより顧客と向き合うコア業務に注力する

――制作本数が増える中で、業務の効率化や働き方の面で取り組まれていることはありますか。

 ディレクターの業務のうち、リソース管理やスケジュール管理といった約3割の裏方業務は、生成AIをはじめとするテクノロジーや、アシスタントプロデューサー(AP)さんとの役割分担によってかなり効率化できるようになってきました。

 その結果、生み出せる余白の時間を、コンテンツソリューションの本質的なコア業務により活かしていきたいですね。クライアントとより深く向き合って、まだ言語化できていないニーズを紐解いたり、仮説を立てたり。手を動かすだけの作業から解放され、よりクリエイティビティに時間を割くことが、結果的に視聴者とクライアント双方の満足度をさらに引き上げることにつながるはずです。

 タイアップ番組のラインナップも、今ちょうど転換期を迎えているところです。創業期に急速に増やしてきた番組の整理と、各番組コンセプトの再定義を進めている最中なんです。

 「問い」を中心としたフォーマットから、視聴者がより興味や共感を持てるユニークな設計へと落とし込んでいくクリエイティビティが求められています。答えがないからこそ、自分たちで理想形を作っていけるこのフェーズは、非常に刺激的だと思います。

チームの出力を高める「現場で交わす小さなコミュニケーション」

――板橋さんはご自身の担当番組だけでなく、チーム全体を統括するマネージャーとして、他のメンバーが担当する現場をサポートすることも多いと伺っています。

 そうですね。立場上、他のディレクターが担当している番組の収録に立ち会う機会もかなり多いです。メンバーが現場で困っていればすぐにフォローに入りますし、チーム全体のクリエイティブの質を底上げするための目配りは常に意識しています。

 クライアントの中には、初めての映像出演で緊張されている方も少なからずいますので、

 私は本番前のちょっとした隙を見て、「少し緊張していますか?」「よかったら写真を撮りましょうか?」といった、カジュアルな声かけをするようにしています。なんていうことのない雑談のようでいて、小さなコミュニケーションの蓄積が、最終的なアウトプットの質を決めるからです。

――映像制作のスキルや経験以外に、カルチャーの面ではどのような人がPIVOTにフィットすると思われますか。

 基本的に受け身の姿勢は通用しませんし、周囲を能動的に巻き込めるコミュニケーション力が何より大切だと思います。PIVOTには各分野のプロフェッショナルが集まっていますが、当然、自分の専門外のことで「どうしても分からないこと」は出てきます。

 例えば私自身、NHK出身なので広告の仕組みも営業のことも最初は全く分かりませんでした。「これってクライアントに言っていいものなのかな」と迷ったとき、「こんなことを聞いたら恥ずかしいかな」「まだ動かないほうがいいかな」と一人で抱え込んでしまう人はきついと思います。

 そうではなく、良い意味でアホなふりをして、「教えてください!」と、部署の壁を越えてフラットに素直に聞きに行ける人、周りに能動的に頼れる人が向いています。自ら進んでコミュニケーションを楽しめる人はウェルカムですし、私にもいつでも気軽に話しかけてほしいですね。

――現在のPIVOTの制作環境の課題と、これから新しく入る仲間に求めるマインドを教えてください。

 成長フェーズにある会社なので、制作における目標設定や運営方針の転換は珍しくありませんし、変化に対応するにはそれなりの負荷はかかります。その変化や負荷を「今まさに組織が進化しているんだ」と前向きに捉え、むしろその状況を面白がれるマインドが不可欠だと思います。

 PIVOTは今、他の既存メディアが歩んできた道とは全く違う、番組制作プロセスそのものを、自分たちの手でゼロからつくろうとしている新しいメディアです。我々の中にもまだ明確な答えがあるわけではありません。

 でも正解がないからこそ、自分が「仕組みを作る側」に回って、まだ世の中にないメディアの理想形を一緒に模索していけるという大きなやりがいがあります。

 もちろん、まだ組織として未完成な部分は多いですが、スーパーフレックス制度をはじめ、個人の裁量で柔軟に業務時間をハックできる土台はしっかりと保証されています。私自身も共働きで子育て中ですが、朝の保育園の送りや夕方の家族のサポートをしながら、自律的に働けるこの環境を気に入っています。

 新しいメディアの形を一緒に作っていける仲間と出会えるのが楽しみです。

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