【指名検索350%増】ふゆこ×くらま×ハセン 50万再生を叩き出した マネーフォワード MEの新・認知施策
2012年から多くの人に使われ続けている家計簿・資産管理アプリ「マネーフォワード ME」。広く知られたサービスでありながら、ここ数年のマーケティングは「認知向上」施策よりも「会員獲得」施策に大きく振れていました。その同社が、数年ぶりに「認知・理解」の強化へと舵を切り、パートナーに選んだのがPIVOT。なぜPIVOTだったのか。“認知施策”がどこまで数字を動かしたのか。マネーフォワードホームでマーケティングを担当する中村さんに話を伺いました。
マネーフォワードホーム株式会社
マーケティング本部 マーケティング部
中村祥子(なかむら しょうこ)さん
(2026年8月取材、文中敬称略)
ーーマネーフォワードホームでの中村さんの役割を教えてください
中村 私の所属はマーケティング部で、認知から獲得まで新規集客の全ファネルを担当しています。ここ数年はいわゆる「獲得」、費用対効果の見えやすい施策が中心だったのですが、改めて、より上のファネルである「認知・理解」を強化しようという話になりました。数年ぶりの取り組みです。
「マネーフォワード ME」は2012年からのサービスですので、名前の認知は一定取れている。ただ顧客アンケートを見ると、「知ってはいるけれど、機能・利便性がよく分からず使っていない」という”理解されてない”声が意外と多いことが分かりました。そうなると、15秒や30秒の広告では伝えきれません。課題提起から機能訴求までしっかり語れる「長尺」のメディアがいい。いきなりマス広告は費用対効果も見えづらい。まずは”デジタルでの認知・理解”、その中でもビジネス系の映像メディアから検討し始めた、という流れでした。

ーー数あるビジネスメディアの中で、PIVOTを選んでいただいた決め手を教えてください。
中村 他メディアとも比較検討した上で、最終的にPIVOTともう1社に絞りました。初めての取り組みでしたので、両方試してみようと。その中で、PIVOTではターゲットを「家計管理から投資に一歩踏み出す層」と定めました。
PIVOTを選んだ決め手は、大きく二つあります。一つは視聴者層。経済、金融系のコンテンツが多く、投資にもきちんと興味がある層が見ている。ここが私たちの狙いと合致していました。もう一つがトンマナです。「マネーフォワード ME」は家計・資産管理アプリですので、安心してお使いいただけるサービスでありたいと思っています。PIVOTはメディアとして信頼がおけるクリーンなイメージがあり、ブランドとの親和性が高いと感じました。

ーー数年ぶりとなる認知施策、どのように社内で通されたのですか。
中村 認知施策であっても「再生回数を伸ばして終わり」ではなく、そこから獲得にどう繋がるかまで見据えたシミュレーションが必要だと考えていました。PIVOTさんの過去タイアップの参考値などをベンチマークに、獲得までの想定数値を算出しました。
数字のロジックや根拠を提示しつつも、「ここから先は一定のチャレンジ領域である」という前提を擦り合わせながら合意形成を進めていきました。経営層にも「効果がどこまで測れるか分からないけれど、投資してみよう」という土壌があったのは大きかったです。

ーー実際の番組制作はどのように進んでいったのですか。
まず配信開始日を1月1日(元旦)に定めました。年末年始は家計を見直すタイミング、新しいことをはじめるタイミングです。それにあわせて、テーマを「資産形成を“うまくできる人”の共通点」とし、構成の中に「長期休暇でやるべき資産の見直し」というパートを加えました。
ゲスト出演者は、「マネーフォワード ME」のリアルユーザーでもあるインフルエンサーのふゆこさんとくらまさん、MCは国山ハセンさんにお願いしました。ふゆこさんとくらまさんは、以前から「マネーフォワード ME」を発信してくださっていた”使い手”で、当事者から滲み出る言葉は、説得力が全然違いました。

※実際のPIVOTタイアップ動画より抜粋
当初の役割としては、ふゆこさんが節約・見直し文脈、くらまさんが投資文脈だったのですが、くらまさんが強烈なパンチラインで節約を語り出し(そもそも節約Tシャツを着てきた)、ハセンさんの資産管理にダメ出しをはじめたり、いい意味で台本通りではない化学反応が生まれたように思います。

※実際のPIVOTタイアップ動画より抜粋
また、くらまさんは1億円を超えるご自身の資産を赤裸々に公開してくださいました。実際のポートフォリオや推移を番組上で見せることができ、コンテンツの面白さに大きく貢献いただけたと思います。

※実際のPIVOTタイアップ動画より抜粋
制作陣のプロフェッショナルな進行もあり、収録はほぼカットなしで、一気に駆け抜けました。その熱量が良い収録となり、そしてコンテンツ、さらには成果に繋がったと感じています。
ーー配信後の具体的な成果を教えてください。
中村 まず「認知」の面では、2026年元旦からの約1ヶ月で再生回数が約33万回。その後もずっと伸び続け、7ヵ月が経過した8月現在で約50万回となっています。オーガニックでこの数字が出たのは、かなりの成果でした。別で調査していた指名検索のリフト率は約350%。認知施策を実施していなかった期間との比較で、はっきりと数字に表れています。
最も大きな収穫だったのは、「認知施策」でありながら「獲得」においても非常にインパクトのある成果が得られた点です。PIVOT経由と特定できる直接的なコンバージョンに加え、同時期におけるオーガニック会員登録数の明確な増加も確認できました。最終的には、獲得型広告の費用対効果にも肩を並べられる実績となりました。
さらに新規獲得だけでなく、休眠ユーザーや無料ユーザーの方が有料課金に転換する動きも起きました。既存顧客にもしっかり効いた。認知施策の枠を超えて、獲得まで一気通貫で数字が動いたのは、大きな手応えでした。
ーー社内での評価はいかがでしたか。
中村 社内でも非常に好評で、大きな手応えを感じました。B2B領域であるマネーフォワードクラウドのメンバーにも動画を見たという言葉をもらったり、社内に対して「今、『マネーフォワード ME』がどんなプロモーションに挑戦しているのか」という理解や認知を広げる良いきっかけにもなりました。このPIVOTタイアップを含む年末年始の施策で、ありがたいことに全社表彰も受けました。これからも気を引き締めて頑張ろうという気持ちです。

ーー最後に、今後のPIVOTへの期待をお聞かせください。
中村 初回で成果がとても好調だった為、次の施策ハードルを自分で上げてしまった感は否めませんが、第2弾、第3弾となったときには、また企画面からぜひお力添えいただきたいと思っています。最新のAIテクノロジーとの新たな連携をはじめ、ユーザーの皆様の暮らしに寄り添いながら、さらに便利でスマートなサービスへと進化を重ねていきます。そんな「マネーフォワードME」の次の一手をご一緒できればと期待しています。
