DX人材50名の採用に成功 PIVOT動画を起点とした認知×採用×KOL戦略
株式会社ギークプラス
執行役員 事業本部長
嶋田由香里(しまだ ゆかり)さん
(2026年5月取材、文中敬称略)
物流業界において、テクノロジーによる現場DXを牽引するギークプラス。同社は、物流ロボットのリーディングカンパニーとして知られる一方、「物流×テクノロジーの総合ソリューション企業」へのリブランディングという大きな課題を抱えていました。 そのブレイクスルーとしてPIVOTとのタイアップをこれまでに2回実施。今回は、企業ブランディングを統括する嶋田執行役員に、PIVOTタイアップを決断した背景、制作プロセス、そしてビジネスや採用に与えたインパクトについて話を伺いました。
――まずギークプラスの事業概要と、その中での嶋田さんの役割について教えてください
嶋田 私たちギークプラスは、倉庫や工場の自動化を推進するロボットの開発・販売を主軸としてスタートした企業です。日本の物流現場はテクノロジーの導入が遅れているという深刻な課題を抱えています。私たちはそこに先進テクノロジーを掛け合わせ、商品調達から消費者に届くまでのサプライチェーン全体の課題解決を目指しています。
JV先のGeekplus Technologyが中国・北京のユニコーン企業であることから、「中国企業の日本法人」や「海外製品の輸入商社」と誤認されることが多いのですが、私たちは完全に独立した日本法人です。代表の加藤大和がマジョリティ(経営権)を握っており、日本国内で迅速な意思決定と独自の事業展開を行っています。
現在は、コア事業であるロボット販売に加え、オペレーションサービス、そして独自開発ソフトウェアの3本柱で事業展開しています。私の役割は全事業が円滑に連動するよう統括すると同時に、社長直下で「会社が社会からどう見られたいか」という企業認知やブランディング戦略を管轄することです。

――2024年8月に1本目のタイアップを実施されました、出稿を決めた背景にはどのような課題があったのでしょうか
嶋田 代表の加藤も私も、もともとPIVOTの熱心な視聴者でした。最先端のビジネストレンドや先進的な企業の事例を論理的に深掘りするコンテンツとして、勉強になると感じていました。「いつか出たいね」と社内で話していた中で、会社が次のフェーズへ進むタイミングが訪れ、タイアップ出稿を決断しました。
課題は大きく2つありました。1つ目は、物流業界内での知名度は一定数あるものの、一般企業やビジネスパーソン層における認知度が低かったこと。2つ目は、「ロボットを売っている会社」という硬直化したイメージを脱却し、物流とテクノロジーを融合させてサプライチェーン全体を支援する「ソリューションカンパニー」としてのリブランディングを行いたかったことです。ギークプラスの独自性と挑戦している市場のスケールを、感度の高いビジネスパーソンに正しく伝えたいと考え、PIVOTというメディアが最適だと判断しました。

――1本目の動画制作において、PIVOTの制作陣とはどのようなコミュニケーションを行い、どこにこだわりましたか?
嶋田 制作プロセスで最もこだわったのは、あえて「自社製品の凄さをアピールする動画にはしない」と決めた点です。それでは単なるプロモーションとなり、リブランディングには繋がりません。私たちが目指したのは、まずは「日本の物流業界が抱える構造的な課題」を正しく知ってもらい、その上でギークプラスがどれほど面白い市場に挑んでいるかを伝えることでした。
PIVOTの制作チームは、私たちの意図を深く汲み取ってくれました。金融業界出身の連続起業家である加藤のユニークなキャリアを、嫌味なく、かつプロフェッショナルとして地道に実績を築いてきた人物として深掘りする提案をしてくださいました。さらに、物流市場の潜在的な市場規模(TAM)の大きさを象徴する「グローバルで1500兆円市場」といったキャッチーな切り口を、サムネイルや構成の段階で一緒に作り上げました。制作に携わっていただいた全員、ビジネスリテラシーが高く、非常に頼もしかったですね。

――動画公開後の反響はいかがでしたか?特に採用に大きな反響があったと伺いました
嶋田 動画公開後、約50名のDX人材を採用することができました。タイアップ前は社員数が50名程度だったため、組織規模が一気に約2倍に拡大したことになります。
特に新規事業であるソフトウェア開発のエンジニア、ビジネス側のプロダクトマネージャー、さらには将来の幹部候補となる経営企画メンバーなど、喉から手が出るほど欲しかった優秀人材を集めることができました。

※実際のPIVOTタイアップ動画より抜粋
実は優秀であればあるほど、「輸入商社」や「外資の現地法人」と誤認されると興味を示してもらえません。「自由度が低く、裁量を持って働けないのではないか」と懸念されるからです。しかしPIVOTの動画を通じて、代表の加藤に明確なビジョンがあり、自己資本経営であり、独自の裁量を持って事業を動かせる面白いフェーズにあること、そして「ハード(ロボット)×ソフトウェア」の両輪を持つ唯一無二の強みがあることが明確に伝わりました。
この動画は、採用活動における「最強の信頼担保ツール」として徹底的に二次利用しました。スカウトメールに動画リンクを添付するのはもちろん、noteへの埋め込み、冊子、合同説明会などのイベントでも活用しました。また、入社した社員が「自分はこんな素晴らしい会社で働いているんだ」と家族や友人に説明するインナーブランディングのツールとしても役立ったと聞き、本当に嬉しかったですね。

――2026年3月には2本目のタイアップも実施されました、どのような狙いがあったのでしょうか?
嶋田 1本目で認知・採用に大きな成果を得られたため、2本目はビジネスの成果に直結させるコンセプトで臨みました。具体的には、導入企業であるプーマジャパンの井上社長にご出演いただき、実際のソリューション事例を紹介しました。「店舗には在庫があるのに、オンラインショップでは在庫切れ」という、小売業が直面するリアルな課題を提示し、それを私たちの新しいソフトウェアソリューション「スカイラー(skylaa)」がどう解決するかを具体的に描きました。
「物流やサプライチェーンで困ったら、まずはギークプラスに相談しよう」という第一想起を獲得することが狙いでした。この動画を通じて、ロボット以外の多様なソリューションを持つ「サプライチェーンの総合パートナー」としての理解が劇的に進み、実際のビジネスにおける問い合わせや、商談への引き合いが目に見えて増加しています。
また、2本目の動画も二次利用で大活躍しています。私たちは物流系展示会によく出展するのですが、ブース内に設置した大型モニターでPIVOTの動画を放映しています。PIVOT特有の洗練されたブランドカラーと独特の世界観は、非常に視認性が高く、多くのビジネスパーソンの目を引く強力なアイキャッチになっています。

※展示会でのPIVOTタイアップコンテンツ放映
――最後に、今後のPIVOTへの期待を教えてください
嶋田 今後は、私たちの強みをさらに体現するような、再現性の高い導入事例をどんどん世に発信していきたいと考えています。物流は事例をご紹介させていただくのも一苦労なのですが、通常だと交渉が難しい企業でも、「PIVOTであればぜひ出たい」と言っていただけるような、本当に感度が高い方が集まる、信頼できるメディアとして成長し続けていただけるとうれしいです。
