INTERVIEW

事例インタビュー
船内撮影から海外ロケまで  4本連載オリジナルシリーズ 「THE NEXT VOYAGE」制作の舞台裏

船内撮影から海外ロケまで 4本連載オリジナルシリーズ 「THE NEXT VOYAGE」制作の舞台裏

日本郵船株式会社
広報グループ コーポレートブランディングチーム チーム長
清水美穂(しみず みほ)さん

広報グループ 報道チーム 兼 コーポレートブランディングチーム
森 晃大(もり こうだい)さん

(2026年5月取材、文中敬称略)

 

日本を代表する総合物流企業、日本郵船。世界の海を駆け巡りながら、人々の生活と世界経済を根底から支えています。しかし、BtoB企業であるがゆえに「事業のダイナミズムが若年層に伝わっていない」という大きな課題を抱えていました。そこで同社は、PIVOTタイアップの中でも、最大規模となるスペシャルパッケージ「PIVOT SPECIAL」に挑戦し、オリジナルタイトルで4本の動画を配信。その名も「THE NEXT VOYAGE」。スタジオ収録、船内撮影、そして海外ロケまで、多様な番組制作の裏側を日本郵船 広報グループの清水さん、森さんに伺いました。

ーーPIVOTでタイアップ動画を制作した背景や、抱えていた課題感を教えてください

森 日本郵船は1885年創業の総合物流企業です。グループ全体で912隻の船舶を運航し、世界中で約4万人が働いています(2026年3月末時点)。これまでテレビCMや新聞広告などは展開してきましたが、若年層、特に20代〜40代への認知度が十分に高くない点に課題意識を持っていました。こうした層はデジタルメディアの動画コンテンツの視聴者が多いため、YouTubeをはじめとするデジタルメディア上で動画を展開することで、当社のスケール感や事業のリアルを若年層に届けたいと考えました。また、一度制作すると継続的に視聴される資産にもなり、時間や場所を問わず世界中の方々に視聴いただける点も大きな魅力でした。

清水  PIVOTはチャンネル登録者数が390万人超えと多く、20-40歳代の若い方がコア視聴者という点で、認知を広めたいターゲット層と合致していました。私たちのように認知度がまだ十分でないBtoB企業の場合、メディア自体にファンがついていることは非常に重要です。採用を視野に入れつつも、その周辺層にまで広く「正しい認知」を届けたいという想いがありました。

ーーいきなり「4本シリーズ連載」という大規模展開に踏み切ったのはなぜでしょうか?

清水  当社の事業内容を伝えるには1本のみでは難しいと思い、最初から複数本制作する前提で考えていました。4本を連動させて一気に多角的な見せ方をしたほうが、会社の全体像を理解してもらえると思ったのです。一方で1本だけ見ても面白いと思ってもらえる動画にしたい、というところも含め営業担当の方と何度もお話し、オリジナルタイトル「THE NEXT VOYAGE」としてシリーズ化することにしました。

※オリジナルタイトルロゴ

 

森 動画制作にあたり、会社の事業内容や社員の人柄、海運の仕事の面白さを丁寧に伝えたいという想いがありました。そこで、1本目で「事業・将来像」2本目で「人・働き方」3本目で「船の現場」4本目で「海外駐在」と、段階的に理解が深まるストーリーラインを設計しました。4本というボリュームがあるからこそ、より立体的にお伝えできたと感じています。

※4本シリーズ連載のサムネイル

 

ーー1本目では入山章栄先生に鋭く分析いただき、2本目は社員出演型でネガティブな要素にも踏み込んでいました

森  1本目に出演いただいた入山先生には、2年ほど前に社内講演をしていただいたご縁がありました。その際、当社に対して非常に厳しくも的確なご意見をいただいていました。今回、単なる企業PRとして自社を持ち上げるのではなく、公平で客観的なジャッジをしていただきたくて、入山先生に出演をお願いしました。

※実際のPIVOTタイアップ動画より抜粋

 

清水 2本目は日本郵船で働く社員が7名出演うち1名は船の上からの中継にチャレンジしました。実際に働く現場を見ていただくことがもっとも伝わると考えました。

2本目は日本郵船で働く社員が7名出演うち1名は船の上からの中継にチャレンジしました。実際に働く現場を見ていただくことがもっとも伝わると考えました

分析パートではOpenWorkの口コミデータも活用しました。非常に高いスコアだったのはありがたいですが、あえてネガティブな要素も積極的に取り上げました。そもそも当社のことをとりわけ良く見せたい意図はなく、「ありのまま」を知ってもらいたい気持ちが強くあります。PIVOTからも「包み隠さず答えたほうが視聴者に響く」というアドバイスをいただき、まさにその通りだと思いました。

海上職という船に乗る職種や、ジョブローテーションにより様々な業務を渡り歩くスタイルも日本郵船の特徴ですが、その魅力がこの動画で伝わればと思っています。

※実際のPIVOTタイアップ動画より抜粋

 

ーー3本目の自動車輸送船の現場ロケでは、外からは見えにくいリアルな現場が映像化されました

森  3本目の自動車輸送船ロケは、スケジュールの調整が本当に大変でした。お客様の荷物(自動車)を運ぶ極めて安全基準の厳しい現場ですし、荷主様や荷役を担う協力会社の方々など、関わるステークホルダーが非常に多い。何度もリスケをしながら、関係各所の調整に奔走しました。

清水 船は天候などの要因でスケジュールが都度変更されるのが私たちにとっては日常なのですが、PIVOT制作陣の皆様やMCの国山ハセンさんにもご協力いただき、何度もスケジュールを調整しながら撮影へとこぎつけました。皆様が巨大な船の現場を見て「面白い!」と心から興味を持って撮影に臨んでくださったことが、本当に嬉しかったです。

※実際のPIVOTタイアップ動画より抜粋

 

ーー4本目の海外ロケ、なぜロンドンを選ばれたのですか?

森 当社は海外赴任が当たり前の会社なので、海外駐在を包括的にお伝えするコンテンツを必ず作りたいと思っていました。取材先はいくつかの候補の中で悩んでいたのですが、ロンドンは新規事業である脱炭素やクリーンエネルギーの最前線ですし、街の様子も華やかです。働く人々の多様性もお見せできると思いました。

一方、撮影に関しては英国特有のプライバシー規制が極めて厳しく、オフィスや外出風景を撮るだけでも一苦労。PIVOT起用のコーディネイターの方や、当社現地法人の広報や法務にも色々とアレンジしてもらって、なんとかカタチにすることができました。

※実際のPIVOTタイアップ動画より抜粋

 

ーー動画公開後、どのような反響や手応えを感じていますか?

森  想像以上でした。特に第3回の自動車輸送船のロケ動画はオーガニックで27万回以上再生され、PIVOTのBtoBスポンサーのロケ動画で歴代1位の再生数(26年5月時点)になったと連絡がありました。他の動画も軒並み10万回を超えました。社内でも100名以上にアンケートを実施したところ、97%の社員が「良い・とても良い」と回答。「自社の事業を家族に説明しやすくなった」「誇りが持てた」という声が全社から寄せられました。

清水  今年の新入社員からも、「PIVOTの動画を見たことで、入社前に自分が働く会社の解像度が劇的に上がった」という非常にポジティブな反響がありました。 また、動画の二次利用も積極的に行っています。本店ロビーでも動画を放映していますし、当社が出展する展示会ブースでも放映しています。

※日本郵船本店ロビーにて「THE NEXT VOYAGE」のダイジェスト映像を放映

 

ーー最後に、一緒に伴走したPIVOT制作チームへの感想や、今後の展望があれば教えてください。

清水  私たちが動画作りの素人である中で、PIVOTの皆様が「どうすれば視聴者が見てくれるのか、面白いと思ってくれるか」を全力で考え抜いてくれました。タイアップという枠を超えて、作品作りに真摯に向き合ってくださるプロ意識に感動しました。

森 自動車船の動画制作では、PIVOTのディレクターと何度も連絡を取り合い、編集やサムネイルについて細部までこだわりながら納得のいく仕上がりにしていただきました。また、ロンドンでの撮影でも、ディレクターとカメラマンのお二人で深夜に街のインサート映像を撮りに飛び出していくなど懸命に取り組んでいただき、我々の伝えたい想いを形にしてくれました。今後も、この映像資産を活用しながら、変化し続ける日本郵船のリアルな魅力を発信し続けていきたいです。

(日本郵船本店 屋上庭園にて撮影)

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