株式会社Helpfeel
代表取締役 CEO
洛西 一周さん
(2024年7月取材、文中敬称略)
――昨年末、PIVOTにご出演されましたが、タイアップに至った経緯を教えてください。
洛西 Helpfeelは、昨年12月にシリーズDラウンドで総額20億円の資金調達を行いました。
今まではシリーズA、B、Cと調達ごとにプレスリリースを出していたのですが、より大きなニュースにしたい、採用に役立てたいと、発信方法を悩んでいました。
そんな折、PIVOTが自社の資金調達の背景や使い道などを動画コンテンツ化しているのを見て、「まさにこれだ!」とすぐに問い合わせました。
HelpfeelとPIVOTは、同じVC(ベンチャーキャピタル)が出資していたので話が早かったですね。
――こちらの動画ですね。
――Helpfeelさんは採用広報が主目的だったと伺っています。
洛西 資金調達を完了すると、今度はその資金を使って事業を成長させないといけない。
調達時に約束した事業計画を実行する方に考えが移るんですね。
Helpfeelはエンジニア人材は比較的順調に採用できていたのですが、ビジネスサイド・フロント人材の採用を強化したかった。
若手ビジネスパーソンが多く見ているPIVOTの視聴者層とマッチしているのではないかと、タイアップを決めました。
――実際に効果はありましたか?
洛西 PIVOTの動画公開前の従業員数は約110人だったのですが、現在は約180人。
半年で70人ほどを採用しました。
一次面接からほぼ全員が「PIVOTを見た」と言ってくれますね。
動画を見て応募を決めたのか、応募を決めてから動画を見たのかは分かりませんが。
応募してくる方々は私たちと「動画ですでに会っている」ので話が早い。
Helpfeelの面接で大事にしている「逆質問」(採用候補者から企業側への質問)に時間を割けるようになりました。
カルチャーギャップも少なく、ほとんどの人がそのまま定着しています。
リーダー、ミドルマネジメント層の応募も増えましたし、質も上がりました。
――動画には投資家や社員の方々も出演されました。
洛西 先ほどお話に出た、PIVOTの資金調達動画を参考に、私たちも投資家や社員と共に出演し、カルチャーや雰囲気を伝えていきたいとお願いしました。
制作の方には事前に構成台本だけでなく、社員向けのアンケートをご用意いただき、社内でもコミュニケーションを取りながら準備を進めました。
収録当日は、社員全員ガチガチに緊張していたのですが、MCの竹下さんにいい雰囲気で進行していただき、Helpfeelのカルチャーや魅力を引き出してもらえたと思います。
投資家はGCP(グロービズ・キャピタル・パートナーズ)の今野穣さん、One Capitalの浅田慎二さん、投資家でDeNA共同創業者の川田尚吾さんにご出演いただきました。
普段、スタートアップと投資家との対話は表に出ることはないと思うのですが、PIVOTを通じて「生の声」を届けることができました。
投資家が笑顔で語る姿は、そのままHelpfeelの信頼感にもつながり、IR的な効果もあったように思います。
資金調達と動画の公開がちょうど12月でしたので、会社の忘年会で社員総出で鑑賞会を行いました(笑)。
カルチャーの浸透やインナーコミュニケーションにも一役買ってくれたと思います。
――今後のPIVOTへの期待などあれば教えてください。
洛西 Helpfeelは大企業からスタートアップまで、様々な企業に導入いただいているのですが、そういった導入企業様と共に出演を検討してみたいですね。
特に生成AIや近年話題のカスハラ(カスタマーハラスメント)など、社会的なテーマと共にHelpfeelの魅力を伝えていければ、事業内容の訴求においても、よいPRになるのではないかと思います。